目が痒(かゆ)い‥市販品のアレルギー性結膜炎の選択方法

点眼薬

花粉症やハウスダストなどで目がかゆくなることがあります。

受診するか、市販品で対応するか迷います、できれば受診の時間もお金も節約したいものです

受診の機会が作れない方、軽度な症状にて市販にて様子を見る方に向けて

そんな方へ、今回は市販のアレルギー用目薬の選び方を保険調剤薬局に勤務する薬剤師が分かりやすく解説します。

この記事を読むと、目が痒いときの市販品の選び方が分かります。

眼科受診で病名がわかった後、その後受診継続が難しい方への、市販品での対応の参考にもなればと思い、作成しています。

アレルギー結膜炎の症状

まずは症状を確認します

こんな症状はありますか?

✓ 目のかゆみ

✓ ゴロゴロする(違和感がある)

✓ 涙が出る

✓ 充血(赤み)

✓ かゆみに伴ってめやにがでる

これらはアレルギー性結膜炎でよくみられる症状です。

ただし、強い痛みや見えにくさ(視力低下)がある場合は、眼科受診を検討しましょう。

市販の点眼薬にて取り扱われている抗アレルギー成分

抗ヒスタミンの効果(比較的速い効果)

✓ ケトチフェン

✓ クロルフェニラミン

✓ エピナスチン

かゆみ原因部位にヒスタミンが付くのを抑えます

抗アレルギーの効果(アレルギー物質が出るのを抑えて、継続して使って効果が出てきやすい)

✓ クロモグリク酸

✓ トラニラスト

✓ ペミロラスト

✓ アシタザラスト

ヒスタミンなどのアレルギー物質が出るのを抑え、アレルギー反応を抑えます。

かゆみの原因となるアレルギー反応を抑える働きがあります。

選択の仕方

ケトチフェンやクロルフェニラミンとクロモグリク酸が合わせて配合されているものが市販品では多く

「価格が比較的安価」で「早く効果を実感しやすい」ので選択しやすいです。

製品の箱を見て、上記が含有のものをまずは選択しましょう。

「ケトチフェン」はスイッチOTC(元は医療用で処方されていた成分)で

効果にスピード感があります

3つめの抗ヒスタミン

エピナスチンは最近の医療現場で第一選択として使われやすい成分です

市販薬では価格がやや高めですがケトチフェンなどが十分な効果が感じられない場合の選択肢となります

眼科受診にて同成分であるアレジオン点眼(エピナスチン後発品もあり)

が処方され、効果を実感した人が同成分を継続して使用したい時などにも適しています。

抗ヒスタミン成分エピナスチン

2026年7月現在、市販薬として確認できる製品で

商品名「ロートアルガードエピナスチン点眼薬」「※2026年7月時点」がメーカーの公式サイトにて2本1,800円(税抜)の参考価格となっています。

こちらの製品は市販薬では角膜に刺激のある保存剤(後述)

が含まれず、頻回点眼やドライアイなど角膜への刺激が気になる方、へも選択肢となります

1歳以上のお子様から使用可能です。

1日4回点眼(朝・昼・夕・寝る前くらい)を毎日継続できると

かゆみの発現をしっかり抑えやすくなります

即効性もありますがこちらの成分も花粉症へは飛散の

1〜2週間前からの開始がより高い効果が期待できます。

エピナスチン点眼が推奨される方

✔︎前にアレジオン点眼(エピナスチン点眼)が処方された時によく効いたのでまた欲しい

✔︎眼科で処方される成分の市販薬を使いたい

✔︎保存剤の角膜への影響が気になる

✔︎処方せんにて保険薬局でもらっているが受診時間が取れない

継続するのに比較的コスパも良く、効果や保存剤の有無を重視する方に、有力な選択肢です

抗ヒスタミン薬以外の抗アレルギー点眼の有用性

前述のクロモグリク酸、トラ二ラスト、ぺミロラスト、アシタザラストは

抗ヒスタミン薬と比べると、使い始めの数日は効果を実感しにくいことがあります。

継続して効果が出やすく、例年花粉症などにて症状が強い方に

抗ヒスタミン薬と併用にて効果的です。

また価格も比較的安価な製品もあるので、花粉症の方で毎年お辛く

かつ、眼科受診の時間が取れない場合はこれらの点眼薬から選択して

花粉飛散の2週間程度前〜シーズン中を継続で使用すると、

花粉症シーズンを比較的症状少なめで過ごせる可能性が高くなります。

充血だけを取る成分に注意

血管収縮成分は充血が比較的短時間で改善しますが

長期連用はおすすめしません。

充血している血管を収縮させて赤みを抑えるだけで

見た目だけを改善してしまうことがあります

長く使い続けるのは避けましょう。

成分名として注意すべきは3つ

塩酸テトラヒドロゾリン、ナファゾリン、フェニレフリンです

頻回に使用していると効きにくくなることが多く血流が減って症状の改善にも悪い影響があることが

手に取って市販品の箱のうらを見るだけで、わりと多くの製品に配合されています

コンタクトレンズと点眼薬

コンタクト使用中は要注意です

使用したまま点眼できない製品が多いので必ず説明書を確認しましょう

特に保存剤に「ベンザルコニウム」という成分が含まれている製品は

コンタクトに保存剤が吸着し、不快感やコンタクトレンズ自体の不調にもつながります

コンタクトレンズを装着したまま使用できない製品は少なくありません

購入前に必ず確認しましょう

またこの「ベンザルコニウム」は優秀な保存剤で点眼剤を清潔に保ちますが、頻回使用により角膜に炎症や傷を発生させることもあります。

アレルギー性のかゆみ症状がある時はコンタクトの使用自体をおやすみいただくのも、症状の改善にとって大切です。

かゆみ等がある時はできるかぎり眼鏡使用にて生活しましょう

こんな時は眼科へ

受診の目安

✓ 強い痛み

✓ 見えにくい

✓ 黄色い目やに

✓ 片目だけ症状が強い

✓ 数日使っても改善しない

このような症状がある場合は、アレルギー以外の病気の可能性もあります。

早めに眼科を受診しましょう。

またかゆみを含め、アレルギー性結膜炎と似た症状は

細菌が原因・ウイルスの感染が原因、角膜の炎症が原因などでも起こりえます。

眼科へ受診してみると、”痒み”症状なのに抗菌剤が出たり、ドライアイなど他の病気が原因なことが判明することもあります。

コスト

多数の成分が配合してよく効きそうな価格の良い点眼薬はありますが、成分は少なめで安価なもので良いです。

目の緊張を和らげる成分やビタミンなど栄養成分、清涼感を感じさせる成分など

たくさん配合されると高い品が多くなります

高額なものがよく効くわけではないので予算に合わせ、必要や希望により許容できる価格のものを選択しましょう

まとめ

市販薬は軽症なら有効 ケトチフェンやクロルフェニラミン+クロモグリク酸

効果不十分ならエピナスチンも選択肢

効いた実績がある方は最初からエピナスチンも可

長期的な症状や痒み強い時には抗ヒスタミン以外の抗アレルギー薬を合わせるのも有効

痛み・視力低下は受診

症状改善まではコンタクトレンズは使用休止が推奨

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